能登半島地震「注目を集めたかった」SNSで嘘の救助要請した男 偽計業務妨害で逮捕
「午後1時半過ぎです。容疑者が今、埼玉県警草加署から出てきました。これから石川県へと移送されます」
偽計業務妨害の疑いで逮捕されたのは埼玉県八潮市の25歳の会社員の男です。
男は、元日の午後7時ごろ、能登半島地震の被災者を装ってXで救助を要請するウソの投稿をし、石川県警の業務を妨害した疑いがもたれています。
翌日の午前、県警の機動隊員が投稿をもとに現場に向かったものの、家屋の倒壊はなく、住人も無事だったということです。
調べに対し、男は…
「震災に便乗して自分の投稿に注目を集めたかった。大勢の人からの反応が欲しかった」
こう供述し、容疑を認めているといいます。
SNSを分析する企業によりますと、当時、救助を要請する投稿は数千件ほど確認されていて、ウソの投稿も相次いでいたとみられています。
実際に、ウソの救助要請で自宅の住所を投稿された人は…
ウソの投稿をされた住人:
「まったく見覚えもないし、警察官の方にその時「何か恨みでも買ってますか?」みたいなこと言われたけど、身に覚えはないし。本当はもっと救えた命もあったんじゃないかなと僕は思いますけどね」
地震直後は、救助を求める人のいない現場に警察や消防が実際に駆けつけるなどして問題となっていました。
男は輪島にはゆかりがなく、スマートフォンの地図アプリで実在する住所を調べて投稿を繰り返していたとみられています。
警察では余罪についても調べる方針です。