無人搬送で人手不足解消へ 全国の中央卸売市場“初”の実証実験 石川・金沢市
市川 栞 キャスター:
「いま無人でこの段ボールが移動しています。それを動かしているのはこの機械です」
パレットに積まれたミカン箱を運ぶ、こちらの搬送車。
行き先を入力しておくと自動で荷物を運んでくれるため、人の少ない夜間も稼働できるといいます。
老朽化にともなう大規模な再整備が来年度から始まる予定の金沢市中央卸売市場。
全国的に物流の人手不足が叫ばれる中、市場内でも物流の効率化を図ろうと、無人搬送車の導入を検討していて、21日からこの実証実験が行われています。
荷台などに貼られた二次元コードを元に移動するという、こちらの搬送車。
小回りもきき、フォークリフトでは入れない細い通路も移動できるため、幅広い利用が期待されています。
実証実験を行う協議会・岡嶋 啓介 会長:
「心配していた重たいもの、かさばるものを問題なく運んでいるという部分では、心配していた以上にやってくれるなと。人がいない、夜間の深夜帯に勝手に動いてくれて、仕事に来てみたら全部、整理整頓も済んでいるという形になれば、新しい市場の武器にもなるだろうなと思っています」
今回の実証実験では、一度に運べる荷物は最大600キロの搬送車で行っていますが、今後は、1トン以上の荷物にも対応したものを導入し、幅広い実用化に向け検証していきたいとしています。