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能登半島地震から5日目 石川県内で広がる支援の動き 支援物資を自衛隊の車両やヘリ、輸送艦などで運搬

2024年1月5日 21:40
能登半島地震から5日目 石川県内で広がる支援の動き 支援物資を自衛隊の車両やヘリ、輸送艦などで運搬
能登半島地震から5日目、避難所などでの物資不足が課題となっているなか、少しずつ支援の動きも広がっています。

5日朝、県産業展示館では。

三澤一樹記者「こちらは県唯一の支援物資の集配拠点なんですが、多くの物資が集められています」

国や石川県外の自治体、企業などから届いた支援物資を次々と運び込む自衛隊員の姿が。

「あとなんぼですか?」「あと残り19!」

4日までに届いたのは16万6000食の食料と38万5000リットルの水、それに1万2000枚の毛布。

自衛隊の車両などで被災地へと運ばれていますが…
いま、懸念されているのは道路状況の悪さです。

七尾市内の国道では。

國松希位太 記者「土砂が2車線をふさぐように崩れています。こういった片側通行の道が多く」「渋滞が何か所も発生しています」

道路が陥没した箇所もあり、各地でスムーズに走行できない状況が続いています。

馳知事「県道国道のひび割れが段差が10センチから1メートルく らいの段差があって進めない」
「自衛隊のヘリの、空の部隊で運ばざるをえないのかなということがよくわかりましたので」

こうしたなか、珠洲市では。

今田優衣記者「午前8時半頃です。支援物資をのせた自衛隊のヘリが今到着します」

行われていたのは自衛隊のヘリによる物資の輸送です。

隊員らによってヘリから次々と車両に載せられ…。

市内にある総合病院にも届けられました。

珠洲市総合病院事務局長 石井和公(いしいかずきみ)さん「このままでいくと、きょう中に食料が尽きるというところまで追い込まれていましたので」「きのうの夜ときょう、届きましたので、ようやく安心したというか」

今回届いたのは患者に向けたおかゆなどの食料。

ただ、1週間程度しかもたず、継続的な支援が必要だと話します。

小松空港には災害時の協定を結ぶ航空会社やコンビニによる支援物資も届く一方…

海からの支援も行われています。
谷本英祐カメラマン「物資を積んだ車両が輸送艦に入っていきます」

海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」に積まれていく段ボール箱。

自衛隊員「金沢港から能登の港の方まで」

水や食料、カイロなどを輪島沖まで運び、ヘリでピストン輸送し、その後、各避難所へ届けられるといいます。

そして。

今田優衣リポート「きょうの朝、ヘリで到着した食料品や日用品などの支援がこちらの避難所に届けられました」

珠洲市内の避難所に支援物資を載せた自衛隊の車両が初めて到着。

多くの人が避難する体育館に次々と運び込まれました。

「うれしいです。ありがたいね」

水や食料などが足りないなか、徐々に広がる支援。しかし。

大野記者リポート「珠洲市折戸町です。この先で土砂崩れが発生しているということで、この先は通ることができません」

能登では解消は進んでいるもののいまだに道路がふさがり孤立している集落があります。

馳知事「(すべての孤立集落に)自衛隊の皆さんのおかげで入ることができた。支援物資を届けるルートができた。十分かと言えばまだ心もとない」

被災者の安否確認とともに十分な物資の支給が必要です。
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