再建へ“第一歩” 被災し崩落の和倉温泉の護岸 国の復旧工事始まる 石川・七尾市
七尾市の和倉温泉では元日の地震により約3キロに渡る海岸線の大部分で護岸が崩落し、各旅館の復旧の妨げとなっていました。
海沿いのこちらの旅館でも…
ホテル海望・倉本 三賀 専務:
「こちらの建物が大浴場、露天風呂があったところなんですけど、その前にあった護岸が海に崩落しました」
崩れた護岸を支えるため、土のうを積むなど応急的な処置がとられていました。建物の解体については約1年かかる見込みで、課題は山積みだと言います。
ホテル海望・倉本 三賀 専務:
「宿泊棟は傾きが見られます。一番道路側の建物は液状化で傾き沈下が見られます。どんどん復興が進んで和倉の街ににぎわいが取り戻せればいいなと思っています」
こうした中、国土交通省は20日から護岸の整備に向けた復旧工事に着手。
工事では、海側に仮設道路を建設することで、護岸と旅館の建物の復旧を同時に進めることができ、和倉温泉全体の復旧工事の期間短縮に繋げます。
北陸地方整備局能登港湾空港復興推進室・美野 智彦 室長:
「和倉温泉の生業の再建、和倉温泉の復活を実現できるように最大限効率的に施工を進めて安全に配慮しながら全力で取り組んでいきたいと思っています」
護岸工事については各旅館と連携を取りながら2026年度中の完了を目指すということです。