裁判官が鹿児島玉龍中学校で出前授業 「法律家この中から出たらうれしい」
将来の進路に役立てもらおうと鹿児島地方裁判所の裁判官が中学校で出前授業を行いました。
鹿児島市の鹿児島玉龍中学校で行われた裁判官の出前授業には2年生、約110人が参加しました。玉龍中学校が夏休みに行う特別講座の一環で将来の進路に役立ててもらおうと企画しました。
講師として招かれたのは鹿児島地方裁判所の久保晃司裁判官です。久保裁判官は刑事裁判と民事裁判の違いや裁判官の仕事の内容などを説明。
すると生徒からはこんな鋭い質問が。
(生徒)
「良心は人によって違うが平等に裁判で判断を下すためにどのような工夫をしている?」
(鹿児島地方裁判所 久保晃司裁判官)
「良心は僕が信じるものというよりは一般的な裁判官としての良心と言われている。いろんな角度からみて適切だと思える判断をするということを心がけている」
裁判官を目指している人は勉強だけでなくいろんな経験をしてほしいとも話しました。
(生徒)
「司法制度とか難しいと思ったが詳しく分かりやすい説明で興味をもって聞くことができた」
(生徒)
「(裁判官は)一方的な思いをいうのではなくみんなをまとめる役割だから、他とは違う広い視点が大切だと思った」
(鹿児島地方裁判所 久保晃司裁判官)
「法律家に興味をもって目指してくれる子がこの中から出てくれればうれしい」
鹿児島地裁では8月22日、小中学生を対象とした模擬裁判を行う予定です。