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6月の事故で事業改善命令 新日本航空が国交省に再発防止策を提出 人事を一新し安全管理を再構築

2024年10月7日 19:16
6月の事故で事業改善命令 新日本航空が国交省に再発防止策を提出 人事を一新し安全管理を再構築
 2024年6月、鹿児島空港近くの山林に小型機が接触した事故で、事業改善命令を受けた霧島市の新日本航空が7日、国土交通省の大阪航空局に再発防止策を提出しました。

 組織的な違反も認められていましたが、新日本航空は人事を一新し、安全管理の体制を再構築したなどと報告しています。

 この事故は2024年6月、鹿児島空港に着陸しようとした新日本航空の小型機が経路から外れ、山林に接触し、引っかかったものです。事故を受け、国土交通省の大阪航空局は新日本航空に立ち入り検査などを行い、少なくとも7件の不適切な整備が判明。管理職が黙認するなど組織的な違反行為も認められました。

 大阪航空局2024年8月新日本航空に対し、事業改善命令と安全統括管理者の職務に関する警告を出し、7日までに再発防止策の報告を求めていました。

 新日本航空は、7日提出した再発防止策で、組織的な安全意識が不足し、社内風土としてコンプライアンス意識が欠如していたことなどが問題点だったと報告。その上で、人事を一新し、安全管理の体制を再構築したことや、航空局の指導のもと、すべての航空機の健全性の確認をするなどの措置を講じたとしました。

 新日本航空は「この度の改善措置により、全社員が一体となって安全体制を再構築し、より一層の安全運航と信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
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