「桜島に支えてもらった43年間」京都大学防災研究所 井口正人前教授(66)退職記念講演 6月には鹿児島市の火山防災専門官に就任
43年に渡って桜島を観測した京都大学防災研究所の井口 正人 前教授が退職を記念した講演を行いました。6月には鹿児島市の火山防災専門官に就任することが発表され、大規模な噴火を想定した避難計画への助言を行うことになりました。
鹿児島市で開かれた京都大学防災研究所の井口 正人 前教授の退職記念の講演会。
(井口前教授)
「実際に我々のハルタ山の観測所に噴石が落ちて大きな穴を開けたこともあります」
23歳で火山の世界に飛び込んだ井口さん。43年に渡って桜島や県内の離島の火山を観測してきました。桜島の噴火の予知に役立てようとインドネシアでの研究にも力を入れました。
(井口前教授)
「今までの経験則だけでいかなくなってしまう可能性がある。そういう時に必ず噴火予知は失敗している。桜島のことをやるのに桜島のことだけ調べてたらわからない」
講演会には火山学者、気象庁や自治体の職員など約140人が参加しました。長年の研究の成果や整備した観測坑道の意義などを訴えました。
(井口前教授)
「マグマが入ってくれば火口方向が隆起する。地盤が膨張するのは考えたら当たり前。当たり前の事が当たり前に観測できるような時代にやっとなった」
この後の祝賀会では鹿児島市の下鶴市長がこんな発表をしました。
(下鶴市長)
「火山防災対策の中枢を担う火山防災専門官に就任いただくことにした」
今年6月に火山防災専門官に就任して、来年度設置される「桜島火山防災研究所」の準備を行うことになりました。
(井口前教授)
「ここまで支えてくれたことを私は本当に感謝しております。次にセカンドステージがありますのでセカンドステージでもよろしくお願いします」
自らを“火山屋”と呼び、長年、桜島と向き合った井口さんに火山学の魅力を聞きました。
(井口前教授)
「他の分野に比べたらよくわからないことをやるというのが魅力の1つかなと思っている。支えられたという言い方をしたが、支えてくれたのは人だけではない。支えてくれたのは桜島そのものですよ。そう思ってます」
今後は大正噴火のような大規模な噴火を想定した避難計画についても助言するということです。
鹿児島市で開かれた京都大学防災研究所の井口 正人 前教授の退職記念の講演会。
(井口前教授)
「実際に我々のハルタ山の観測所に噴石が落ちて大きな穴を開けたこともあります」
23歳で火山の世界に飛び込んだ井口さん。43年に渡って桜島や県内の離島の火山を観測してきました。桜島の噴火の予知に役立てようとインドネシアでの研究にも力を入れました。
(井口前教授)
「今までの経験則だけでいかなくなってしまう可能性がある。そういう時に必ず噴火予知は失敗している。桜島のことをやるのに桜島のことだけ調べてたらわからない」
講演会には火山学者、気象庁や自治体の職員など約140人が参加しました。長年の研究の成果や整備した観測坑道の意義などを訴えました。
(井口前教授)
「マグマが入ってくれば火口方向が隆起する。地盤が膨張するのは考えたら当たり前。当たり前の事が当たり前に観測できるような時代にやっとなった」
この後の祝賀会では鹿児島市の下鶴市長がこんな発表をしました。
(下鶴市長)
「火山防災対策の中枢を担う火山防災専門官に就任いただくことにした」
今年6月に火山防災専門官に就任して、来年度設置される「桜島火山防災研究所」の準備を行うことになりました。
(井口前教授)
「ここまで支えてくれたことを私は本当に感謝しております。次にセカンドステージがありますのでセカンドステージでもよろしくお願いします」
自らを“火山屋”と呼び、長年、桜島と向き合った井口さんに火山学の魅力を聞きました。
(井口前教授)
「他の分野に比べたらよくわからないことをやるというのが魅力の1つかなと思っている。支えられたという言い方をしたが、支えてくれたのは人だけではない。支えてくれたのは桜島そのものですよ。そう思ってます」
今後は大正噴火のような大規模な噴火を想定した避難計画についても助言するということです。