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【混迷】振り出しに戻った“新スタジアム”下鶴市長は…

2024年3月27日 18:22
【混迷】振り出しに戻った“新スタジアム”下鶴市長は…
 混迷が続く新たなスタジアム鹿児島市の新年度のスタジアム関連の予算について市議会が慎重に執行するよう付帯決議したことに対し、下鶴市長が「重く受け止めている」との考えを示しました。市が北ふ頭での整備を断念したことで中心市街地以外に整備される可能性が高まっています。“多機能複合型”のスタジアムを目指してきた鹿児島市の構想そのものが事実上、振り出しに戻りました。

 27日に開かれた下鶴市長の定例会見。新たなスタジアムに関する質問が相次ぎました。下鶴市長は去年6月、中心市街地での活性化を目指し北ふ頭を候補地として表明しました。しかし、先月 断念。県と協力しながら候補地を検討することになりました。

 下鶴市長の候補地の断念はドルフィンポートの跡地に続いて2回目。異例の事態に市議会は新年度のスタジアム関連の予算について「候補地の目途が立ってから執行するよう」付帯決議した上で可決しました。市議会が示した慎重な判断に市長は…

(鹿児島市・下鶴市長)
「市議会で慎重にご議論いただいた結果なので重く受け止めたい」

「早急に候補地の選定を進めたい」としました。

 鹿児島市はこれまで中心市街地の活性化に繋がる「多機能複合型」のスタジアムの整備を目指してきましたが北ふ頭を断念したことで中心市街地以外での再検討も迫られています。その場合、どんな機能を持たせたスタジアムになるのか?改めて、問われた市長は。

(鹿児島市・下鶴市長)
「具体的にどういう機能を付加していくかについては、実際にどこに候補地が決まってその周りにどういう機能が既にあって足りない所は何なのか?増強すべきは何か?そういった所から判断していく」

「候補地 次第でスタジアムの機能も変わる」との認識を示しました。事実上、振り出しに戻った鹿児島市のスタジアム構想。現在は県と市が事務レベルで候補地の具体的な協議方法やスケジュールについて話し合いを始めた所だということです。
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