災害時に高齢者や障害者を受け入れ 鹿児島市で「福祉避難所」開設訓練 「災害関連死の防止などに向けて大変重要なこと」
災害時に一般の避難所での生活が難しくなった高齢者や障害者を受け入れる福祉避難所を開設する訓練が行われました。実際の福祉避難所で行う訓練は鹿児島市では初めてです。
訓練には鹿児島市の職員や県看護協会など約30人が参加しました。震度6弱の地震が起き鹿児島市全域で断水や停電が起きているという想定です。実際に指定されている福祉避難所で訓練を行うのは鹿児島市では初めてです。
一般の避難所に身を寄せていた医療的ケアが必要な高齢者に保健師が体調や持病について聞き取り、その報告をもとに福祉避難所の開設を決定。福祉避難所に指定されている近くの特別養護老人ホームでは避難者を受け入れるためにベッドやパーテーションを運んで福祉避難所を開設する準備を行いました。高齢者が施設に到着すると改めて体調をチェックし、受け入れる手順を確認しました。
(鹿児島市地域福祉課・山室真樹課長)
「要配慮者の方をより条件のととのった 福祉避難所に避難していただくことは、災害関連死の防止などに向けて大変重要なことだと考えている」
(特別養護老人ホーム下田苑・梅津百合子施設長)
「地震が起こったときにはこのような平静な判断力というのはできないと思うが、こういう経験を、体験をさせていただいたということに関しては、今後のまた課題もあるのでよかった」
鹿児島市には現在101の施設が福祉避難所に指定されていて、今後も開設するための訓練を行っていきたいとしています。