鹿児島市加治屋町に計画されている再開発についてです。鹿児島市の都市計画審議会が16日開かれ、元々ある街並みを保全することや交通インフラの整備をするという意見をつけたうえで計画案を承認しました。

　計画が進められているのは鹿児島市加治屋町1番街区の約5600平方メートルです。鹿児島市によりますと地上26階建て、県内最大級の高さおよそ100メートルのビルが建設される予定です。1階と2階は飲食などの店舗、3階以上はマンションでおよそ420戸入ります。施設の両端には広場を設け、甲突川の左岸と上空通路でつなぎ、「歩いて楽しめるまちづくり」を推進するとしています。

　16日に開かれた都市計画審議会では、再開発事業についての計画案が話し合われました。委員からは再開発で車が増え、周辺の渋滞を心配する声が聞かれました。

（鹿児島市都市計画審議会　委員）
「420戸の住宅や商業施設があると様々な搬入、搬出が予想される。（交通量の）懸念は現状どのように考えているのか」

　これに対し鹿児島市は「再開発で増える交通量に対して周辺の道路への影響は少ない」と説明しました。

　計画案は元々ある町並みの保全や継承に努めることや交通インフラの整備などの意見をつけたうえで承認されました。

（鹿児島市都市計画審議会 石塚孔信会長
「加治屋町は建物も古くお店も撤退している中で再開発をすることで中心市街地の回遊性を高め全体として活性化できるようにしていくために意味がある」

　鹿児島市は8月中にも都市計画の決定を行う予定です。