【捨てるしかなかった「ホヤ」の殻を有効活用】研究した気仙沼市内の高校生 全国の研究発表大会で「最優秀賞」(宮城)
捨てるしかなかったホヤの殻の有効活用を研究した宮城・気仙沼市内の高校の生徒が、全国の研究発表大会で最優秀賞を受賞。10日、宮城県の教育長に報告した。
県の佐藤 靖彦教育長を表敬訪問したのは、気仙沼向洋高校の生徒3人。
去年12月、富山県で開かれた「全国水産・海洋高校生徒研究発表大会」で最優秀賞を受賞した。
3人が授業の中で行った研究では、ホヤの殻にはキンギョなどのエサに混ぜて鮮やかな赤に発色させる色素「ゼアキサンチン」に似た成分が含まれることを発見した。
ホヤの殻は、通常は廃棄されていて今回その有効な活用方法が評価された。
キンギョはもちろん、高値で取引されるニシキゴイをより鮮やかにする発色用にもホヤの殻の活用が考えられという。
気仙沼向洋高校・産業経済科3年生 中澤謙人さん「進路は教育関係に携わりたい。この研究をきっかけになにか子 もたちに探求する楽しさを伝えられたら」
この大会で、宮城県の高校が最優秀賞を受賞するのは初めてだという。