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<経営難続く…>『阿武隈急行』存続求める決議案 角田市議会が”全会一致で可決” 角田市長「市の負担増も止む無し」(宮城)

2024年9月27日 8:00
<経営難続く…>『阿武隈急行』存続求める決議案 角田市議会が”全会一致で可決” 角田市長「市の負担増も止む無し」(宮城)

経営難が続く『阿武隈急行』について、宮城・角田市議会は存続を求める決議案を全会一致で可決した。

『阿武隈急行』は、福島駅と柴田町にある槻木駅を結ぶ第三セクター鉄道。

累積赤字が14億円を超える厳しい経営状況が続いていることから、宮城県や沿線自治体はバス輸送への転換も含めた今後の在り方を検討している。

26日に開かれた角田市議会の定例会では、議員から『阿武隈急行』の鉄路での存続を求める決議案が提案された。

角田市議会・菊地利衛議員
「阿武隈急行線は、角田市民のみならず沿線自治体住民の通勤や通学・通院などの日常生活に欠かすことのできない鉄路であり、角田市議会は阿武隈急行線の存続を強く求めることを決議する」

採決の結果、決議案は全会一致で可決された。

この後、決議書が馬場道晴議長から黒須貫市長へ提出された。

黒須市長は、当初から『阿武隈急行』の鉄路維持の意思を表明していて、議会はそれを後押ししたい考えだ。

角田市・黒須貫市長
「角田市民全員の総意ということで受けたらせていただきましたので、非常に私といたしましては心強い決議をいただいたと思っております。鉄路での維持を目指してまいりたいと思っているところでございます」

また、黒須市長は『阿武隈急行』存続のためには、角田市が負担する補助金の増額も止むを得ないと話した。

今後、角田市を含む沿線3市町(柴田町、丸森町)と宮城県は『阿武隈急行』の在り方について協議を進め、この秋にも宮城側の方針を決めることにしている。

その後、福島側も参加する在り方検討会で今年度末までに方針を決める見通しだ。

角田市・黒須貫市長
「角田市の負担増も止む無しと思っております」

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