大郷町議会の解散の是非を問う住民投票「中止」へ 〈宮城〉
大郷町議会の解散の是非を問う住民投票について、仙台地裁が一時停止する決定をしたことを受け、住民投票が中止となる見通しとなった。
大郷町は東日本台風で被災した農地にサッカー場などを整備する「スポーツパーク構想」を掲げている。これについて議会側は事業費が明確でないとして関連予算を2度否決し、構想に賛成する住民が必要な署名を集めて町に議会の解散請求を行い、先月末に住民投票が告示された。
一方、大郷町の一部町議は、署名に代筆が疑われるなどとして町を提訴。判決が確定するまで「住民投票の一時停止」を申し立て、仙台地裁は8日、「一時停止」の決定を出した。
大郷町選管 熊谷有司書記長
「今回の裁判所の決定を重く受け止めております」
これを受けて町は9日から期日前投票を中止するほか、20日に行われる住民投票も中止となる見通し。