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【いまオススメ!地元のとっておき】“金”の魅力で地域盛り上げる取り組み 日本で初めて“金”が採れた宮城・涌谷町

2024年5月29日 13:41
【いまオススメ!地元のとっておき】“金”の魅力で地域盛り上げる取り組み 日本で初めて“金”が採れた宮城・涌谷町

日本で初めて“金”が採れた宮城・涌谷町で、“金”の魅力で地域を盛り上げる取り組みをお伝えする。

宮城県の北東部に位置する涌谷町。
人口およそ1万5000人ほどの町に、日本の“金”のルーツがある。

白壁里沙子アナウンサーリポート
「およそ1300年前の涌谷町の産金文化に触れることができる『天平ろまん館』です。みなさんも天平ロマンの世界を覗いてみませんか」

建物の中には、貴重な天然の金塊や眩いばかりの砂金。
そして、世界各地で採れた砂金がずらり。
歴史から学べる、金のテーマパークだ。

今から1300年前の天平時代。
日本で初めての金は、ここ宮城・涌谷町で発見され、様々なことに活用された。

涌谷町・生涯学習課 福山宗志さん
「奈良東大寺の大仏様に使われた。当時は大仏様を作って国が安泰になるようにと願った。下支えをしたというか誇らしい歴史であると」

再建と修復がくり返された現在の姿とは異なり、当時は金色に輝いていたという奈良・東大寺の大仏さま。
使われた146キロの金のうち、少なくとも13キロは涌谷町で採れたものだったという。

涌谷町・生涯学習課 福山宗志さん
「金を採った人って特別な山師の人とか鉱山の人っていうイメージがあるんですけれど、金の見極め方、見比べ方さえ覚えてしまえば、どなたでも採れる。技術よりも量で人海戦術で採っていく」

コツさえつかめば、誰でも採れるという金。それを体験できる場所が施設の中に設けられている。

世界砂金採り大会で優勝した経験を持つ、大崎さんの手ほどきを受けて、白壁アナウンサーもいざチャレンジ。

天平ろまん館・大崎敬明さん
「差し込んでください、砂の中に。引っ張って、できるだけ下の方からすくってください。すくったら水の中でじゃぶじゃぶゆすってください」

白壁アナウンサー
「落ちちゃうんじゃないかなって、心配になっちゃう」

『椀がけ法』と呼ばれる金の重さを利用したこの方法。

ただひたすら、お椀にすくった砂と向き合うこと30分。

白壁アナウンサー
「ありました!やっとです。10回くらいやり大変でしたけれど、見つかったときの喜びはひとしおです。癖になる気持ちがわかります」

日本で初めて金が採れた涌谷町。
体験だけでなく、いまでも町内アチラコチラで金が見つかるということで、今度はリアル砂金採りに挑戦。

天平ろまん館・大崎敬明さん「はい、それくらいでいいですね。」
白壁アナウンサー「見てみますよ。浮いているから…違いますかね…あっ!ありましたー。これ、これ、これ」
カメラマン「わかった、わかったから」
白壁アナウンサー「この大自然の中から金見つけました。嬉しいです」

一攫千金とまではいかないが、スタッフの手を借りながらこれだけの金を見つけることができた。

採るだけではない。
金の町・涌谷ではいま、新たなグルメで町を盛り上げようとしている。

アウブレス・丹治奈緒子さん「おまたせしました。涌谷御膳になります」
白壁アナウンサー「お出汁のいい香りがしますね」

金色に輝くブランド玄米「金のいぶき」を使った炊き込みご飯に、特別な栽培方法で育てられた「金ニラ」を使ったゴマ和え。
黄金色をテーマに地元の食材や郷土料理をふんだんに取り入れた「涌谷御膳」だ。

白壁アナウンサー「いただきます」
「口に入れた瞬間ふわとニラの香りが漂います。結構パンチ力のある香り。食感シャキシャキでおいしいです」

黄金色をテーマとした地元産の食材のほか、様々な取り組みで「金の町」を盛り上げようと動き出している

アウブレス丹治奈緒子さん
「涌谷町ならではのブランド価値が付けられる金だと思っているので、本当の金だけでなく食材だったり人だったりコトだったりに輝きをつけていきたい」

日本で初めて1300年前に思いを馳せながら、価格だけではない金の魅力に出会える涌谷町。
金に注目が集まる今だからこそ、オススメできる地元のとっておきだ。

最終更新日:2024年5月29日 13:41
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