創業142年 鳴子名物「しそ巻き」製造会社が破産 新型コロナ・物価高が影響<宮城>
民間の信用調査会社・帝国データバンクによると、破産したのは宮城県大崎市鳴子温泉の狩野食品。1882年(明治15年)創業の老舗食品会社で、仙台味噌を使った鳴子名物「しそ巻くるみ揚」や、なめこ加工品などを店舗や百貨店催事場などで販売してきた。
しかし、東日本大震災で発生した設備故障による借入金の返済が重荷となっていた中、新型コロナの影響で集客が悪化。1997年には約7800万円あった売上高は2023年に約2800万円まで減少し、さらに原材料費上昇など物価高騰のあおりも受けて資金繰りが限界に達し、事業継続を断念したという。
今月8日に仙台地裁古川支部から破産開始の決定を受け、負債総額は約8800万円となっている。