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2歳で1日2回、歯磨き習慣が便秘予防に?歯を毎日磨かないと慢性便秘率1.62倍 東北大学

2025年3月7日 14:10
2歳で1日2回、歯磨き習慣が便秘予防に?歯を毎日磨かないと慢性便秘率1.62倍 東北大学
東北大学外観

東北大学は、幼児期の機能性便秘と毎日の歯磨き回数との関連を解析し、幼児期で習慣的な歯磨き回数が少ないと機能性便秘になる傾向があるとの研究結果を示した。

研究を行ったのは、東北大学病院顎口腔機能治療部・土谷忍助教らによる研究グループ。
環境省による83,660組の母子対象「子どもの健康と環境に関する全国調査」のデータを使用して、子どもを『1日2回以上の歯磨き習慣』、『1日1回の歯磨き習慣』、『歯磨きを毎日はしていない』グループに分け、機能性便秘との関連を比較した。

それによると、2歳の時点で『1日2回以上の歯磨き習慣』がある場合を1とすると、『1日1回の歯磨き習慣』の場合は3歳での機能性便秘罹患率が1.12倍、『歯磨きを毎日はしていない』場合は1.46倍に増加した。
また、3歳から4歳までの慢性的な機能性便秘の罹患率は、2歳の時点で『1日1回の歯磨き習慣』の場合は1.22倍、『歯磨きを毎日はしていない』場合は1.62倍にまで増加した。

東北大学は、「この研究により毎日の歯磨き習慣と子どもの機能性便秘が関連している可能性が示唆された。一方で、機能性便秘の治療歴や家庭での育児環境(トイレトレーニング)、食習慣(野菜の摂取量など)についての情報を含めたさらなる研究が必要」としている。

最終更新日:2025年3月7日 14:10
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