<東北”初”>点字ブロックをスマホアプリで読み取り音声案内…「しゃべる点字ブロック」実証実験・仙台市
既存の点字ブロックを専用のスマホアプリで読み取ると音声案内が提供される「しゃべる点字ブロック」の実証実験が、始まりました。
東北では初めての試みです。
「しゃべる点字ブロック」が設置されたのは、仙台市障害者総合支援センターで、視覚障害者による歩行の実演が行われました。
これは、既存の点字ブロックに丸や三角のマークを付けデータをコード化したもので、専用のスマホプリで読み込むと現在地や周辺情報を「音声情報」として受け取ることができます。
安斎アナウンサーリポート
「アプリを立ち上げカメラで読み込むと、“ここはエレベーターの分岐点です、前方はウェルポートせんだい事務所、アイサポート仙台方向です、右はエレベーターです”。今自分がいる場所がどこなのか、周りの情報を音声で教えてくれます」
この点字ブロックは2019年に開発され、現在 全国およそ300カ所に設置されているということです。
開発した金沢工業大学工学部・松井くにお教授
「各自治体の許可(を取ること)が非常に面倒。 もう少し簡素な形で実装を認めてもらえれば、もっと広まる。当たり前のように点字ブロックの上にコード化されるようになれば、すべての目の見えない・見えにくい人たちが色々な所で自分の周りの情報を知ることができる。そのような社会になれば良い」
体験した・川口 育子さん
「(目が不自由だと)自分がどこにいるか分からないという精神的な不安があるが、(しゃべる点字ブロック)があるとヒントがもらえるので、自分で1人で歩きたい時や1人で行けるという自信になることが大きい」
実証実験は3年ほど行われ、仙台市は利用者の声を聞きながら今後の展開を検討するということです。