この裁判は石巻市の住民グループが東北電力に対し、「避難計画に実効性がない」などとして女川原発2号機の再稼働の差し止めを求めているもの。
今年5月、一審の仙台地裁は「住民側は事故発生の具体的な危険を立証していない」などとして訴えを退ける判決を出している。
2日に行われた控訴審で、住民グループ側は「具体的危険の有無の立証に関わらず原発事故は起こり得る。今のずさんな避難計画には実行性が無く命の危険がある」などとして、改めて差し止めを求めた。
これに対し、東北電力側は「一審と同様の主張を繰り返しているに過ぎない」などと棄却を求めている。東北電力は女川原発2号機の再稼働について、来年5月頃を目指すとしている。