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希少なクジラの状況を捕獲せず把握 塩釜港から調査船出航<宮城>

2024年8月2日 19:44
希少なクジラの状況を捕獲せず把握 塩釜港から調査船出航<宮城>

北太平洋に生息するクジラを目視で調べる調査船「第二勇新丸」(747トン)が2日、塩釜港から出港した。今回初めて北極海でも調査を行う。
調査は北太平洋に生息する希少なセミクジラやシロナガスクジラなどを把握するため2010年からIWC=国際捕鯨委員会と日本が共同で行っているもの。「第二勇新丸」には日本鯨類研究所の調査員など20人が乗船し、クジラは捕獲せず船の上から目視で種類や個体数を確認したり皮膚を採取してDNAなどを調べる。
調査する海域はこれまで北太平洋上だったが、気候変動の影響からクジラの生息域も北上していることから今回初めてアラスカ沖のベーリング海から北極海に入り調査を行うという。

今回調査団長を務める東京海洋大学 村瀬弘人准教授
「北極海での調査ということでなかなか出来る機会が限られているので研究者ももちろんですけど、乗組員も大変楽しみにして いる航海であります。」

「第二勇新丸」は70日間にわたる調査のあと10月10日に塩釜港に帰港する予定。

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