<”鉄路”を維持・存続させる方針>経営難が続く『阿武隈急行』 宮城県と沿線自治体が調整
経営難が続く『阿武隈急行』について、宮城県と沿線の自治体が鉄路を維持・存続させる方針で調整が進められていることが分かった。
宮城・柴田町の槻木駅と福島駅を結ぶ第三セクターの『阿武隈急行』は、昨年度の累積赤字が14億円を超え厳しい経営状況が続いている。
宮城県と沿線の角田、柴田、丸森の3つの市と町は、これまでバス輸送への転換も含めた在り方を検討してきたが、10月4日に首長らが集まる非公開の会議を行った結果、宮城県側の鉄路を維持・存続させる方針で調整が進められている事が分かった。
なお、福島県側は、今年8月 鉄路維持の方針を固めている。
存続のために自治体が支出する補助金については、県と3つの自治体が半分ずつ負担しているが、利用者が少ない柴田町が増額に難色を示していて、自治体間の負担割合については角田市と丸森町が増額できるか調整が図られるという。