「世界防災フォーラム」って何?仙台で開催&一般見学可能!イベントに込められた思い【そもそも.】
そもそも、世界防災フォーラムって?
今回は世界防災フォーラムの事務局吉野さんにお話を伺いました。
そもそも、いつからあるのか…。
世界防災フォーラムは2017年に初開催、初回から仙台で行われていてコロナによる中止を挟み今回で4回目です。
おおもとになっているものがあります。
スイスのダボスという山ありのリゾート地で毎年夏に開かれる「ダボス会議」。
22万人以上が犠牲となった2004年のインド洋大津波災害を受け、2006年に始まった防災について話し合う会議です。
世界防災フォーラムも東日本大震災という大きな災害を受けて始まりました。
震災で大きな被害を受けた仙台で開催することで、海外の方も含め多くの方に仙台に実際に足を運んでもらい、震災がどういうものか感じてもらうこと、復興の様子を見てもらうことに意義があるとされています。
ここからは規模感を見ていきます。
前回2023年の数字ですが、3日間でのべ5400人。
39か国から国連などの国際機関や政府の職員大学教授などが参加しました。
かなりたくさんの方が来られて大きなイベントと感じる一方、課題もあります。
それが費用面。どれぐらい、かかるか…
およそ、6500万円だそうです。
5400人が来るイベント、それ相応の費用も掛かりますね。
多くはスタッフの人件費や機材のレンタル費用また、会場代だということです。
費用は、出展企業やスポンサー、また仙台市からの助成でまかなっているそうです。
ただ…
前回の2023年はそれでも1千万円の赤字に。
過去、こういった赤字を運営側、事務局の方の個人のお金、私費を投じて補填することもあったほどだといいます。
そうしてでも仙台から復興を発信する意義深さ、続けようという信念を持って毎回取り組まれているそうです。
この苦しい状況を打破するため、何が必要でしょうか?
そう、より多くの一般の方に会場へ来てもらうこと、専門家や有識者もそうですが特に一般の方に来てもらうことが大切です。
なぜか。
スポンサーや支援者もより、集まりやすくなりますし、一般の方の防災意識を高めることに繋がります。
イベントの内容ですが…
フォーラムを通して多くの討論会や会議が開かれ、そのほとんどが一般の方も見学が可能です。
そしてこちらも一般の方向け、展示ブースもあります。
警戒すべき天候を事前に予測して防災に繋げる気象会社や、他にも、災害時の安否確認サービスを提供する会社の出展。
具体的なところでは、ペダルを漕ぐ力で水をくみ上げキレイな水を生み出す浄水自転車。
防災をより身近に感じられるブースもたくさんあります。
そこには、吉野さんのこんな思いも反映されているそうで…
“防災を歯磨きにしたい”
皆さん、虫歯にならないようにご飯を食べた後、朝晩、寝る前後毎日歯磨きをしますよね。
虫歯を防ぐために歯磨きをするのと同じぐらい、災害による被害を防ぐために避難所の場所を確認したり防災バッグを準備したりして欲しい、フォーラムを通してどこかのポイント、接点で防災がより身近になると良いのではと仰っていました。
世界防災フォーラムは仙台国際センターで9日まで、一般の方も事前申し込み無く見て回れるそうです。
覗いてみては、いかがでしょうか。
そもそも、でした。