<個人データ消去せずに業者が流通させる>気仙沼市立病院の使用済みレジ端末 個人データ漏えいの可能性(宮城)
気仙沼市立病院で使われていたレジ端末の個人データを消去せずに業者が流通させ、個人データが漏えいした可能性があることが分かった。
気仙沼市立病院・大友浩志院長
「委託事業者が、当該機器に個人データが記録されている認識がないままに流通させたことが、判明した」
7日午後、病院事務局が会見し、謝罪した。
気仙沼市立病院は、2017年の移転開業に伴い、旧病院の会計窓口で使っていたレジ端末3台を処分しているが、委託業者が端末に記録された個人データを消去せずに流通させたという。
フリマアプリで1台を購入した東京都内の男性が、警察に連絡し判明。
その後、病院が回収している。
残り2台は起動しないためレジとしては使えないが、「部品用」として流通している可能性があるという。
3台の端末には、2014年6月30日から2017年10月27日までに会計をした人のカタカナの氏名や診療科請求金額など、およそ4万8600人分が記録されていた。
これまでに、個人データ漏洩による被害は確認されていないという。
病院は事態を謝罪し、職員を対象とした研修会などを実施し、再発防止に努めたいとしている。