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【震災の津波被害をきっかけに復活】宮城の伝統野菜「仙台白菜」 出荷がピーク

2023年11月14日 19:45
【震災の津波被害をきっかけに復活】宮城の伝統野菜「仙台白菜」 出荷がピーク

東日本大震災の津波被害をきっかけに復活した宮城の伝統野菜「仙台白菜」の出荷が、ピークを迎えている。

14日の仙台市宮城野区にあるみやぎ生協幸町店。

東松島市矢本の生産者5人が栽培した宮城の伝統野菜「仙台白菜」を売り込んでいた。

「仙台白菜」は、大正末期から昭和初期にかけて全国に出荷されていたブランド白菜で、葉が肉厚で柔らかく甘味があるのが特徴。

鍋料理や漬物、サラダなどに合うと評判で、訪れた客が次々と買い求めていた。

買い物客「あえてサラダにしたり、鍋にしても甘みが出る」

「仙台白菜」は、作るのに手間がかかるため徐々に生産量が減少し、市場から姿を消していったが、塩害に強いことなどから東日本大震災の津波被害を受けた畑で栽培が始まった。

2019年には、宮内庁の大嘗祭の献上品に選ばれ、注目された。

やもと蔬菜組合・遠藤淳一組合長「震災後10年以上続けてこられたのは、皆さんの支持もあってのこと。 おいしい白菜なので自信をもって作っている」

今年の猛暑の影響はなく、出荷量も例年通り順調に増え、価格も先月の出荷開始時に比べ4割ほど安くなっている。

みやぎ生協では、12月上旬まで宮城県内31店舗で販売しているという。

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