意見交換会は国交省や自治体担当者などによって構成される渋滞対策連絡協議会が開いたもの。
観光客が多く訪れる松島周辺での渋滞や、利府町の大規模商業施設付近での渋滞のほか、サクランボ狩りシーズンの国道48号の仙台から山形までの区間の渋滞対策などについて報告があった。
協議会によると、例年サクランボ狩りの時期にあたる6月中旬から7月上旬にかけて、午前中は山形方面。午後には仙台方面に向かう道路が渋滞する傾向にある。
協議会では2015年度から、混雑する時間を避けた時間帯のサクランボ園の割引を行ったり、道路上の案内板での告知を行ったりしてきたが、これに加えて今年は渋滞状況をリアルタイムで案内板に表示して別ルートの通行を促すなどして対策を強化した。
その結果、ピーク時の渋滞の長さが、最大1.5km緩和されるなど一定の効果があったというが、今年はサクランボの不作が影響したのか周辺の交通量が減少していたこともあり、協議会はより詳細な分析が必要だとしている。

＜宮城県渋滞対策連絡協議会 田中誠柳 会長＞
「土日に観光などで目的地に行く際はできるだけ渋滞が起きている時間を避けて。平日においては公共交通機関。あるいは徒歩、自転車で移動を」

協議会は今後、交通量のビッグデータを活用した分析にも取り組みながら、タクシーやトラックなど道路利用者側への聞き取りも行って県内の渋滞対策を講じていく考え。