<初公開>『多賀城』の復元された「南門」 古代東北を治めた『多賀城』創建1300年 ”新たな名所”として期待(宮城)
古代東北を治めた『多賀城』が創建されて今年で1300年。
これにあわせ復元された「南門」が完成し、1日に初めて公開された。
”新たな名所”としての期待が、高まっている。
多賀城の「南門」は、来年4月に正式公開の予定だが、1日行われた『多賀城創建1300年』の記念式典に合わせ、4日間の期間限定で先行公開となった。
『多賀城』は、奈良時代 蝦夷と呼ばれた東北の人々を治めるため奈良の朝廷が設置した政治的・軍事的拠点で、その入り口にあたる「南門」はその象徴だ。
「南門」の高さは14.5メートルで、奈良の平城京に倣い 朝廷の権威を表す荘厳な作りを忠実に再現した。
訪れた多賀城市民
「色も素晴らしいし、多賀城に住んでいてよかった。こういうのが出来ている時に、すぐ来れて良かった。(街が)もっと盛り上がればいい」
また「南門」近くにある『多賀城碑』には1300年前の神亀元年に『多賀城』を創建したと唯一の記録が刻まれていて、今年8月「国宝」に指定された。
そして『多賀城創建1300年記念式典』では、古代の装束を身に纏ったダンサーが舞を舞うなどして、当時の多賀城の世界を表現。
出席者は、「南門」復元と『多賀城碑』の国宝指定を祝った。
多賀城市・深谷市長
「先人に恥じない未来を見据えた取り組みをしていきたい」
「南門」の正式公開は、周辺施設の工事が完了する来年4月の予定で、多賀城市では今年を「文化観光元年」と位置づけ、国宝『多賀城碑』と「南門」を2本柱に、世界に発信し誘客を目指す考えだ。