1か月間、魚市場の使用停止…架空名義会社に支払った卸売会社 宮城・塩釜市
宮城県塩釜市魚市場の卸売会社が水揚げされた魚の代金の一部を架空名義の会社に支払っていた問題で、塩釜市はこの卸売会社に対し約1か月、市場の使用を停止する行政処分を発表した。
これは塩釜市の佐藤市長が臨時会見で明らかにしたもの。
会見によると、卸売会社「みなと塩釜魚市場」は2020年10月から約2年半にわたり、漁船側の求めを受けて水揚げした魚の販売代金の一部を架空名義の会社を通して支払う不適切な取引をしていたという。
その額は1億4千万円余りにのぼり、架空の会社を通した分の水揚げ量と取引代金は市に報告されず結果として魚市場の施設使用料約80万円の支払いをまぬかれていた。
これをうけて市はみなと塩釜魚市場に対し来月22日から3月21日までの間市場の使用を停止する行政処分を決めた。
処分期間中は、塩釜市での水揚げと取引が停止されることになる。