ふるさと納税返礼品 “地元産ではない商品” 4品目約3万件発送 諫早市が調査結果を報告《長崎》
諫早市のふるさと納税で地元産ではない商品が返礼品に含まれていた問題で、市は6日、調査結果を報告しました。
総務省の基準を満たしていない、また その可能性がある返礼品は4品目で約3万件が発送されたということです。
(大久保諌早市長)
「ふるさと納税の組織体制を強化するとともに、再発防止策を徹底し、信頼回復に取り組んでいきたい」
諫早市のふるさと納税を巡っては去年10月以降、地元産ではない「シャインマスカット」や「イチゴ」などが、寄付者に発送されていたことが明らかになり、返礼品の提供事業者などの調査が行われていました。
市は6日、議会に最終結果を報告。
基準を満たしていない、またその可能性のある返礼品は4品目で、おととし8月からの約1年間で3万件あまりが発送されていました。
諫早産が基準の「シャインマスカット」など3つの果物は、市外や県外のものが含まれていました。
シャインマスカットは、ほとんどが島根や長野など県外産で約27トンに及んでいます。
また 県産が基準の「長崎和牛切り落とし」も、県外産があったということです。
一方 業者側の申請書類には「長崎県産」と記載されていたものがあり、市側も確認不十分のまま承認しており、落ち度があったとしました。
市は業者を告訴しない方針で、14日開会予定の議会に「和解に関する」議案が提出されます。