佐賀・唐津市イノシシが「豚熱」感染 県関係者は対策会議「移動制限など行わず防疫対策強化を」《長崎》
佐賀県唐津市で野生のイノシシが「豚熱」に感染したことを受け、県は7日午後、防疫対策会議を開きました。
豚の移動制限などは行わず、会議では防疫対策を強化することを確認しました。
対策会議には、養豚業界の団体や企業、家畜保健衛生所などの担当者が出席しました。
(渋谷隆秀 農林部長)
「そこまで豚熱が来ていることを認識いただき、本県で豚熱を発生させないために協力をお願いする」
佐賀県唐津市で、先月30日と今月3日に捕獲したイノシシが、検査の結果「豚熱」に感染していることが6日に判明。
県は、県内65の経営体に聞き取り調査を実施し、豚約20万頭に異常はなかったということです。
佐賀県や県内の養豚場に対し、豚の移動や搬出などの制限は行わず、会議では、衛生管理の徹底や養豚場の防護柵に破損がないか、再度確認することなどを申し合わせました。
唐津市では去年8月、九州では31年ぶりに養豚場での豚熱が確認され、1万頭以上が殺処分されましたが、佐賀県は、今回との関連性は低いと見ています。
県は「豚熱は人には感染せず、感染した豚の肉が市場に出回ることはない」と話しています。