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松浦市福島町で野生イノシシ「豚熱」感染を確認 県内で初めて 県が防疫対策会議を実施《長崎》

2025年2月4日 20:25
松浦市福島町で野生イノシシ「豚熱」感染を確認 県内で初めて 県が防疫対策会議を実施《長崎》

県は、松浦市で先月捕獲された野生のイノシシが、「豚熱」に感染していたことが確認されたとして4日防疫対策会議を開きました。

(県農林部原田 幸勝 次長)
「なんとしても本県養豚場での(豚熱)発生を起こさないよう、関係者との連携を密にして、対策を講じたい」

「豚熱」への感染が判明したのは先月21日に松浦市福島町で捕獲された野生のイノシシです。

「豚熱」の感染確認は、2018年に国内で26年ぶりに確認されて以降、県内では初めてで九州では佐賀県に次いで2県目、これまでに40の都府県にのぼります。

県によりますと、県内ではすべての養豚場の豚にワクチンを接種しているほか、捕獲場所から半径10キロ以内に養豚場はなくこれまでに、養豚場での異状は確認されていないということです。

防疫対策会議には、県や養豚団体の関係者らが出席し、県内すべての養豚場での消毒剤散布や、野生のイノシシ用にワクチンを混ぜたえさを山林に散布するなど、感染防止対策に努めることを確認しました。

(県畜産課富永 祥弘 課長)
「豚熱は豚とイノシシだけの特有の病気である。感染したイノシシの肉や豚肉が食卓に上がることはないので従来の消費行動でいい」

県ではウイルスが含まれた土が広がらないよう、登山者らに靴の泥は山で落とすなどの注意も呼びかけています。

最終更新日:2025年2月4日 20:25
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