元介護福祉士「雲仙産の緑茶×ジャワショウガ」で新商品開発 体にやさしい特産品目指す《長崎》
県産の緑茶と貴重なショウガを合わせた新たな食品が完成しました。
元介護福祉士の女性が手掛けています。
4月に発売された県産の緑茶とショウガを合わせた食品。パウダー状でお湯などに溶かして飲みます。
抗酸化や抗ウイルスの効果が期待されるカテキンや、認知機能の改善が期待されるバングレンという成分が含まれているそうです。
開発したのは、長崎市の山本 久美さん 50歳。
介護福祉士の資格を持っていて、6年前まで認知症の人たちが通う施設で働いていました。
(山本久美さん)
「介護をしていたので、健康になるように毎日摂取ができればいいと。お茶もカテキンが入っているので、健康にいいだろうと考えた」
(長田製茶 長田篤史社長)
「今年は収量が多い。均一にきれいに伸びているので品質もいい」
使う緑茶は雲仙市産。来年、創業90年を迎える老舗「長田製茶」の茶葉です。
標高50メートル以上の山間地で栽培され、昼夜の寒暖差が大きいため、味わいの濃い茶葉ができるそうです。
また“土”にも、おいしさの秘密が。
(長田製茶 長田篤史社長)
「雲仙普賢岳の火山灰の黒ボク土や赤土など。それだけいろんな栄養分がいっぱいあるからこそ、たくさん吸ってこんなに元気になっている」
このこだわりの茶葉をパウダーに、「ジャワしょうが」のパウダーと合わせます。
「ジャワしょうが」は、インドネシアのジャワ島・原産で、現地ではスパイスや生薬として使われています。
(山本 久美さん)
「2年間かけて栽培をしているので、手間暇をかけて無農薬で育てている貴重なものと聞いている」
開発は、去年11月からスタート。
(山本 久美さん)
「お茶が23グラムで、ショウガが2グラム」
何度も試作を繰り返し、飲みやすくなるよう「茶葉」と「ジャワしょうが」の割合を10:1と決めました。
(山本 久美さん)
「毎日飲むとなるとショウガの味がきついと続けにくくなるので、なるべくお茶の味を全面的に出したいと思い、考えた」
(藤田智子アナウンサー)
「後味がスッキリしていて、ショウガの風味も感じる」
“多くの人に健康になってほしい”
願いを込めたパウダーは、オンラインショップで販売されています。
さらにパウダーは、お茶としてだけでなく料理へのアレンジも。からあげやギョウザ、クッキーなどにも活用できます。
(山本 久美さん)
「緑茶のほかにも、ほうじ茶・玄米茶・和紅茶と3種類があるので、一緒に販売をして長崎の特産品を目指していきたい」