現存する"戦後最古の団地” を貸し出す計画「魚ん町+」 貴重な建物の活用方法は?《長崎》
現存する戦後最古の団地の一つ、長崎市の「旧魚の町団地」。県は建物を改修し、部屋を事務所などとして貸し出す計画を進めています。
25日、入居や利用を希望する人たちに向けたワークショップが開かれました。
(ツキノワ合同会社 伊藤優さん)
「こじんまりとした居心地のいい空間の中に少しずつ人のにぎわいが入り込むことによって魚の町団地が新たな魅力を自らつくっていく」
長崎市で開かれた旧魚の町団地の活用ルールを考えるワークショップ。
入居を希望する事業者などおよそ40人が参加しました。
戦後間もない1949年に完成した県営魚の町団地。
2019年に団地としての役目は終えたものの、貴重な建物であることから県は保存、活用を決めていました。
運営を担う事業者を公募した結果、長崎市出身の男性が代表を務める山形県の建築設計事務所に決定。
リニューアル後の名称は「魚ん町+」とし、1階は飲食・物販スペース、2階、3階にある部屋は事務所などとして貸し出す予定です。
ワークショップでは入居条件や家賃、改修後の活用方法などについて話し合いました。
(参加者)
「利用料金を立ち上がりは少し安くして儲けるようになったら正規のものにするという段階を踏んだやり方をしてもらいたい」
「シェアキッチンで調理をするのと可能であれば食材を保管するスペースがあればいい」
(ツキノワ合同会社 伊藤優さん)
「いろんな目的を持った人たちが一堂に集結をして1つ1つは小さな魅力だけどそれが集まることによって大きな魅力になるような場所を目指しているのでこういうワークショップは今後も継続していきたい」
運営会社は改修費用や設備費を調達するため現在、クラウドファンディングも行っています。