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“壱岐のモンサンミッシェル”参道崩れ… 日本遺産守ろうと地元住民クラウドファンディング開始《長崎》

2024年6月19日 18:40
“壱岐のモンサンミッシェル”参道崩れ… 日本遺産守ろうと地元住民クラウドファンディング開始《長崎》

潮が引いた時に道が現れる「壱岐のモンサンミッシェル」と呼ばれる観光名所でいま、石段の風化が進んでいます。

遺産を守ろうと、地元住民がクラウドファンディングを開始しました。

壱岐島の東側にあたる内海湾に浮かび、日本遺産に指定されている小島神社。

干潮の数時間だけ海から参道が現れることから、フランスの世界遺産と重ねて「壱岐のモンサンミッシェル」と呼ばれています。

SNSなどの口コミもあり、多くの観光客が訪れていますが…。

(田河まちづくり協議会 宮津哲郎さん) 
「この神社の山の上に小さいお社があり、裏側から階段で普段はのぼれるが、その階段がいま崩れかけていて、きょうのご参拝はこちらまででお願いします」

参道が崩れる危険性があるとして、地域住民でつくる田河まちづくり協議会が、観光客など訪れる人たちに注意を呼びかけていました。


(梅田リポーター)
「社殿に続く石段を登りますと、石段が崩れ落ちないよう杭が打ち込まれています」

参道は、地盤が柔らかく石やブロックが露出。

観光客が増えたことも崩壊が進む要因の一つと考えられ、協議会では6月から補修工事を進めています。

しかし・・・

(田河まちづくり協議会 采田 真治会長)
「今まで氏子さんだけで整備されてきた参道が、多くの方々がのぼって行く状況下で劣化が急速に進んだ」

参道を見守ってきた氏子は17世帯に減少。

資材を運ぶにも、潮が引いている4時間から5時間に限られ、作業が進まないと言います。

日本遺産を守るため協議会は6月、クラウドファンディングを開始。

1000万円を目標に、石段の補修や維持に向け協力を呼び掛けています。

(宮津 哲郎さん)
「世界中の人たちが興味を持ってくれる観光資源。そこに誇りがあるので、事故が起こってその価値が棄損されないように」

(采田 真治会長)
「地域、そして壱岐市全体で考えていく時期が来ているのではないか。私たちは今後、あらゆることで支援していきたい」

クラウドファンディングはウェブサイトにて、7月31日まで受けています。

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