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ナガサキを最後の被爆地に「長崎原爆の日」過去最多101の国と地域の代表ら約3100人参列《長崎》

2024年8月9日 12:01
ナガサキを最後の被爆地に「長崎原爆の日」過去最多101の国と地域の代表ら約3100人参列《長崎》

長崎は9日、79回目の原爆の日を迎えました。

平和祈念式典で長崎市の鈴木市長は「核兵器の脅威が一段と高まっている」として「廃絶に向け大きく舵を切るべき」と訴えました。

79回目の原爆の日を迎えた被爆地・ナガサキ。

被爆者や市民らが追悼の祈りを捧げました。

(4歳で被爆山田 笑子さん(83))
「光は目を刺すような今でも覚えている」

(被爆2世)
「最後の被爆地というのを大事にしないといけない」

今年の平和祈念式典には、核保有国5か国を含む過去最多の101の国と地域の代表ら約3100人が参列。

G7の日本を除く6か国とEUの駐日大使らは、式典にイスラエルを招待しなかった長崎市の対応は「イスラエルをロシアやベラルーシなどの国と同列に扱うことになり残念で誤解を招く」として、代理が出席しています。

式では、この1年間に新たに死亡が確認された3200人の名簿が奉安され、長崎原爆の犠牲者は19万8785人となりました。

鈴木市長は、平和宣言で「実際に戦場で使うことを想定した核兵器の開発や配備が進むなど、核戦力の増強は加速している」とした上で、ロシアのウクライナ侵攻や中東での武力紛争をあげ「危機的な事態に直面している」と訴えました。

(鈴木長崎市長)
「核保有国と核の傘の下にいる国の指導者の皆さん。核兵器が存在するが故に人類への脅威が一段と高まっている現実を直視し核兵器廃絶に向け大きく舵を切るべきです。軍拡や威嚇を選ぶのではなく対話と外交努力により平和的な解決への道を探ることを求めます」

被爆者を代表して三瀬 清一朗さん89歳は「平和への誓い」で、「被爆国日本こそが核廃絶を世界中の最重要課題として、真摯に向き合うことを願う」と述べました。

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