“教員のなり手不足”解消目指す「専門家の会議が提言書」保護者や地域住民の意識変えも必要《長崎》
深刻化する “教員のなり手不足” の解消を目指す取り組みです。
有識者らでつくる専門家の会議が提言書をまとめ、27日に県教育委員会に提出しました。
提言を行ったのは、有識者や民間企業の代表者などで構成する「教職の魅力化作戦会議」で、教員の働き方を見直しやりがいを持って働くことができるよう、議論してきました。
教員はなり手不足が深刻化していて、県内の公立学校の教員採用試験の倍率は、2010年度は15.8倍でしたが、今年度は1.8倍と大幅に低下しています。
提言書では、下記の3項目を求めています。
▽教師の働き方改革の趣旨や教職のやりがい、魅力を発信すること
▽教師の業務量を削減し、育成システムづくりに取り組み持続可能な人材の確保を図ること
▽学校、家庭、地域、企業などが主体的につながりをもって、子どもの教育に関わる
(教職の魅力化作戦会議 座長 木村国広 教授)
「心のゆとりが出来れば、もっと子どもたち一人ひとりと向き合える。そうすると子どもたちの課題に対応できたり、子どもたちの可能性を伸ばすことができたり。
今からの学校教育を県に期待している」
(県教育委員会 前川謙介 教育長)
「地域の子どもたちは地域で育てていこうと。学校だけで子どもたちを育てていくんじゃないというのを、一緒になって取り組んでいければと思う。
教師が生き生きと元気に仕事ができる環境を作っていきたい」
県教育委員会では「保護者や地域の人の意識も変えながら、教育環境を改善していきたい」と話しています。