ブランド品“大山ブロッコリー” AI機能を活かした収穫機に注目集まる 実演会開催 鳥取県大山町
ブランド農産品の産地拡大に向けても期待が高まります。鳥取県大山町でブロッコリーの収穫作業の効率化を図るためAI機能を活かした選別自動収穫機の実演会が12月14日に行われました。
国が保護する地域ブランド、いわゆる「GI」に登録されている大山ブロッコリー。鳥取県大山町では、現在秋冬ブロッコリーの収穫がピークを迎えています。こうしたなか、14日は収穫作業の効率化を図るため生産者やJA関係者ら100人が参加し、ブリッコリーの選別自動収穫機の実演会が行われました。
収穫機は、京都府京都市の企業が開発中の試作機で長さ4メートル、高さ2メートルの電動の台車にAI機能を搭載。内蔵カメラで出荷サイズの大きさを測定し運転操作はリモートコントロールで行います。
作業は箱詰めと合わせて2人で行うため、これまで手作業だった労力が半減するということです。国のスマート農業開発事業に委託されたこの収穫機は2年後の実用化を目指しています。1台、約1000万円以上もする高額な収穫機ですが、今後、生産地との適合性などもふまえて導入が検討されることになっています。
ブロッコリー生産農家
「収穫は負担が大きいので、非常に期待しています」
「これが導入されれば、作付面積が増えると思います」
JA鳥取西部 武中 悟さん
「将来の産地のために、こういった機械が開発されて導入されていけばいいなと。産地を盛り上げていきたいと思っています」
収穫作業の重労働に加え、高齢化に伴う労力不足で生産者が徐々に減少している大山町のブロッコリー。国が保護するブランド農産品”大山ブロッコリー”の生産を守っていくためにも選別自動収穫機の導入やその成果が期待されます。