9月も中旬ですが、まだまだ厳しい暑さが続き秋の気配を感じることはできません。こうした中、鳥取県南部町のとっとり花回廊では小さな異変が起きていました。

“かれん”な淡い黄色の花はシキミの花。とっとり花回廊でこの時期に咲くのは初めてのことだといいます。

訪れた人は
「かわいい小さな花ですね。初めて見ました」

9月に入っても連日、高気圧の影響で30℃を越える暑さの山陰地方。とっとり花回廊でも8月下旬にはマリーゴールドが枯れてしまうほどの暑さに―。そして、9月10日のとっとり花回廊では、霧の庭園の近く「トピアリーの森」でシキミの花が咲いていました。

実はこの花、本来、咲くのは4月から5月ごろ。しかし、猛暑の影響か季節外れの開花となっています。珍しい光景に訪れた人も足を止め、興味深そうに小さな花に見入っていました。

訪れた人
「“時期外れの花”ということですね。初めてここに来たので、初めて来て初めての花を見られて良かった」

「（暑さに負けず）花も頑張って咲いているので、きょう来られてラッキーかな。（暑さは）少しづつ落ち着いていただければ」

とっとり花回廊　仲川ちふみさん
「（シキミの花の開花には）びっくりしました。猛暑の影響もあるかなと思うんですけど、原因の方は不明で。やっぱり珍しい時期に咲いているので、みんなに知らせたいなと」

9月10日の山陰地方。各地の最高気温は、米子で36.8℃、鳥取35.4℃、松江35.8℃、大田で36.6℃などと、厳しい暑さとなりました。

民間の気象情報会社ウエザーニューズによりますと、9月11日までは猛暑の予想で、9月12日以降も1週間ほど最高気温が30℃を越える真夏日となる見込みです。