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山陰勢として2004年以来のパラリンピックメダル獲得 車いすテニス男子ダブルスで銀メダル・三木拓也選手 決勝戦後、古くからの友人と連絡を交わし「悔しさと安堵」をつづり「肉が食べたい」 島根県出雲市

2024年9月9日 18:41
山陰勢として2004年以来のパラリンピックメダル獲得 車いすテニス男子ダブルスで銀メダル・三木拓也選手 決勝戦後、古くからの友人と連絡を交わし「悔しさと安堵」をつづり「肉が食べたい」 島根県出雲市

11日間にわたってフランスパリで行われたパラリンピック。雨が降るなか、大歓声に包まれながら閉会式を迎えました。

今年のパラリンピック山陰勢として2004年のアテネ以来のメダル獲得となった島根県出雲市出身の三木拓也選手。三木選手は車いすテニス男子ダブルスで小田凱人選手とペアを組み銀メダルに輝きました。

◇ ◇

三木・小田ペアは、初戦で中国、準々決勝で韓国ペアに勝利。さらに9月4日に行われたスペイン代表との準決勝。セットカウント1対1となり、試合はマッチタイブレークへ。タイブレーク終盤、三木選手がバックハンドでポイントを決めると、その後の小田選手のサーブでスペインの選手がリターンに失敗。タイブレークを10-8でものにし、決勝へと駒を進めました。

そして迎えた決勝。2大会連続で銀メダルを獲得しているイギリスペアと対戦。三木選手の地元・島根県出雲市では、バブリックビューイングが行われ、深夜にも関わらず多くの人が駆け付けました。

第1セット、3ゲーム連取されたあとの4ゲーム目。ドロップショットを決めた三木選手は、このゲームを取ります。しかし、その後はイギリスペアに3ゲームを取られこのセットを2対6で落とします。

第2セット、三木選手は、ラインぎりぎりを狙ったプレーなどで会場を沸かせましたが、2セット目も1対6と落とし、イギリス代表にストレートで敗れ、惜しくも銀メダルとなりました。

三木拓也選手
「プレッシャーの中でどうプレーするかという経験値 の差だけだったと思うので、次につなげて頑張っていきたい と思います」

小田凱人選手
「僕らの戦いっていうのはかなり拮抗してると思うし、必ず次につながる試合になったと思います」

島根県出雲市から声援を送った人たちはー。

パブリックビューイングに参加した人
「手に汗握る展開で、なかなか息つく暇がない感じでしたね。出雲からエールを送ったので、伝わったと思います」

パブリックビューイングに参加した人(子ども)
「三木選手と小田選手の力強いパワフルなプレーが見れてよかったです。かっこよかったです」

パブリックビューイングに参加した人
「(次の)4大大会でがんばってくれることを願っているます」

山陰地方を大いに盛り上げた三木選手の活躍。そんな中、三木選手は試合後、とある人と連絡を取っていました。

有限会社 竹内畳店 竹内 雅哉 取締役
「試合終わってすぐ『お疲れさま』と『おめでとう』って連絡を送ったらすぐ返ってきて。「疲れたけど悔しい」っていうのが1つと、「肉が食べたい」って言ってました」

三木選手がつづっていたのは、悔しさと安堵。メッセージを送った相手は、島根県松江市で畳の修理や販売などを手掛ける竹内雅哉さんです。三木選手とは高校生の時にテニスクラブで知り合い、ボールを打ちあって親交を深めてきたといいます。そんな竹内さんの職場に飾られていたのはー。

有限会社 竹内畳店 竹内 雅哉 取締役
「三木って書いておいてもらえばよかったですけど…あっ書いてある!9月25日って書いてあります」

紙皿に書かれた「2020・金」の文字。2016年のリオ五輪を終えて帰ってきた三木選手が、竹内さんが開いたバーベキューに立ち寄った際に書いたといいます。強い気持ちを秘めた紙の金メダル。当時を知る竹内さんは、今回のパリパラリンピックを振り返ってー。

有限会社 竹内畳店 竹内 雅哉 取締役
「まあ悔しさなんて、肉食べれば忘れるんじゃないですかね」
Q.そういう方ですか
「すぐ切り替えてくれると思います」

やんちゃな一面がありながらも、ひたむきに練習する三木選手の姿を見てきたという竹内さん。これからも三木選手を応援したいと話します。

有限会社 竹内畳店 竹内 雅哉 取締役
「今後は個人的な目標を追求していくと思うので、次のステップに注目して。機会があれば、(三木選手と)お酒飲んだり試合見たりしたいなと思います」
Q.三木選手と行くなら?
「焼肉行きますね」

かつて同じテニスクラブの同じコートで戦った仲間として、ねぎらいの言葉を送っていました。

    日本海テレビのニュース