去年9月に爆発を伴う火災があった米子バイオマス発電所。周辺の住民が、7月23日、健康被害の実態調査を求める要望書を鳥取県米子市に提出しました。

去年9月、米子市の米子バイオマス発電所で発生した大きな爆発を伴う火災。けが人はいませんでしたが、周辺に住む人たちに大きな衝撃と不安を与えました。

7月23日、米子市役所を訪れたのはこのバイオマス発電所周辺で暮らす3地区の住民5人です。この住民の代表である石橋佳枝さんが伊木市長宛ての要望書を提出しました。要望書には、米子バイオマス発電所が試験運転を開始した2021年以降、騒音や粉じん、低周波の影響による住民の健康被害が深刻であるとして、米子市による実態調査を実施し公表するよう求めています。

これに対して米子市側は「発電所の事業者と相談しながら協議会の場で話をしたい」と答えたにとどまりました。

発電所周辺の住民代表　石橋佳枝さん
「（発電所の）すぐ近くに住民が住んでいるので、住民の環境を守るのは工場もですけど、市としても大事な仕事と思うので、しっかり住民の立場に立ってしていただきたい」

米子市　若林満弘 経済部長
「当然、協議会を通じて市民の意見を今までも取りまとめも行っていますが、（実態調査などの）やり方を含め協議会と事業者とも相談もしたい」

安全対策に続いて発電所が建設されて以降の周辺住民への健康被害も指摘された米子バイオマス発電所。住民の不信感がさらに高まる中で、今後は米子市による健康被害に対する実態調査の行方も注目されます。