迫る”花粉"の飛散 今年の傾向は? 「暖冬」が影響で例年よりも時期早まる
まだ寒い日が続きますが、そろそろ注意しなければならないのが「花粉」です。1月17日、ウェザーニューズが花粉が飛び始める時期・飛ぶ量について最新のデータを発表しました。
まずは開始時期。
●島根県の早いところでは
・2月1日~5日
●島根県の大部分では
・2月6日~10日
●鳥取県では
・2月11日~15日
もうあと1~2週間に迫ってきています。
今年は「暖冬」の影響で平年よりも早い花粉の飛び始めとなっています。
スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚めて、その後は暖かさによって成長し花粉を飛ばし始めます。12月の気温は全国的に平年より高かったんですが、断続的に寒気が流れこんでいて、すでに「寒さと目覚め」が起こっていると考えられます。そして、目覚めた後、この時の気温が高いほど成長が早く進みます。雄花が目覚めた後の1月の気温を振り返ってみるとー。
島根県松江市の平均を見てみると、緩やかに下がっているのが平年値。ジグザグなのが実際の1月の気温です。こうして見ると平年よりもずいぶん気温が高いことが分かります。8日の成人の日は上空に強い寒気が流れ込んで冷え込みましたが、ほとんどの日で平年より高くなりました。
23日以降、寒気が入ってきて雪の予報ですがそれでも暖冬傾向が続く見込みなので、平年よりも早い飛散となりそうです。対策も早めに取り掛かったほうがよさそうです。
続いて、飛散量についてです。
東日本で平年よりやや多い予想ですが、山陰を含む中四国はほぼ平年並みです。去年、山陰地方では平年の2倍の量が飛散しました。なので去年に比べると緩みそうです。
最後に、花粉に注意すべきタイミングです。
・気温の高い日(特に雨が降った日の翌日)
・風が強い日
・スギ花粉の場合は正午と夕方
1月23日からの寒気が収まった後、注意が必要になりそうです。花粉は天気や気温にも左右され、花粉飛び始めの2月に入ると、すぐピークが来ることもあります。気になる方は、最新の情報をこまめに確認するようにしてください。