島根県出雲市出身の福間香奈女流名人が3月16日に出産後初めて、地元での対局（岡田美術館杯第51期女流名人戦五番勝負）に臨みました。

ベージュのスーツで登場したのは、出雲市出身の福間香奈女流名人。出雲市の文化伝承館では、3月16日に女流名人戦5番勝負の第2局が行われ、福間女流名人は、挑戦者の西山朋佳女流三冠との対局に臨みました。終盤の鋭い攻めから「出雲のイナズマ」と呼ばれる福間女流名人。

去年12月に長男を出産。これに合わせ、女流名人戦の日程も変更され、今回、出産後初めて地元で対局することになりました。プロ棋士が対局の流れや狙いを説明する大盤解説会には、大勢の将棋ファンが訪れ、対局の行方を見守りました。

参加者
「福間さん、好調だなと思って関心しました」

「落ち着いて、お母さんになられてから充実しておられるなと思いました」

対局は西山女流三冠が粘りを見せたものの、福間女流名人が優位に動き161手で勝利。2勝目を上げ、タイトル防衛に王手をかけました。

福間香奈 女流名人
「地元で対局できることがものすごく励みになりますので、3局目以降も頑張っていきたい」

将棋ファン
「強かったなという感じですね、さすがという感じがします。参考になる将棋だと思いました」

「すごく熱が感じられたし、自ら勝ちにいってるところがすごいと思いました」

「抑え込んだところが福間さんらしくて、強いなと思いました」

母となり、ますます力を発揮する「出雲のイナズマ」福間女流名人。第3局は、3月30日に千葉県で行われます。