「あ、そういえば鳥取砂丘だ」とインプット 映画プロデューサーなどを招き、初めて鳥取県内で"ロケハンツアー"を開催 砂丘を視察し評価しつつも… 国立公園における制限に指摘の声も 鳥取県鳥取市
映画などのロケを誘致しようと鳥取県内で初めてプロデューサーなどを招き「ロケハンツアー」が行われました。
12月11日、鳥取県庁を訪れたのは、ロケハンツアーに参加する映画プロデューサーなど3人です。鳥取県では、映画などのロケ誘致の拡大やロケ地を巡る「ロケツーリズム」を通じた観光振興を目指し、支援体制の整備や官民連携の強化を進めています。今回は、映画関係者に撮影の場所や条件などを直接、体感してもらおうと初めてロケハンツアーを企画しました。
鳥取県 平井伸治 知事
「(鳥取は)映画作りにも貢献できると思いますし、私たちの魅力、人情や食も含めて情報発信する機会にもなるかもしれません。そんな訳で全面的に地域を挙げてロケに協力していく体制を整えました。”いい映画とっとります”と言えるように頑張ります」
そして、参加者は鳥取砂丘に移動し、現地の様子を確認。あいにくの天候でしたが、広大な砂丘を前に撮影イメージを膨らませていました。晴れた日には、砂丘と空のパノラマが広がり、ほかにはない景色を見せる鳥取砂丘。映画やCMミュージックビデオの撮影場所として利用されることも多く、鳥取の代表的なロケ地となっています。
視察後は、近隣の施設で撮影可能な時間や持ち込める機材など細かな撮影条件を確認していました。
ホリプロ 映像事業本部チーフプロデューサー 宮川宗生さん
「自分が想像していた以上の風景の広がりがあったなと。今後、何かあったときには『あ、そういえば鳥取砂丘だ』というインプットが今回入ったので、何か未来につなげていければと思います」
こうした評価する声があった一方、国立公園に含まれる鳥取砂丘での映像撮影には制限が多いと指摘する声も―。
ギャガ コンテンツ事業部プロデューサー 佐治幸宏さん
「海外だとそこでジープを走らせたりとか、醍醐味(だいごみ)に使いたくなるけど、やっぱり国の規制もあってそういうことができない、CG化しても難しいということになるとちょっと1個残念という気はします」
このロケハンツアーは12日まで行われ、鳥取県中部や西部の撮影スポットを視察する予定です。