【謎】梨のテーマパークに展示されていた「梨」が無残な姿に… 犯人をつきとめるべく赤外線カメラを設置 そこに映ったのは? 鳥取県倉吉市
鳥取県倉吉市にある梨のテーマパーク「なしっこ館」で、展示していた梨が何者かに食べられる事件が…。設置した赤外線カメラが犯行の一部始終をとらえていました。
何者かにかじられ、見るも無残な姿になった梨。倉吉市にある梨のテーマパーク「なしっこ館」の野外の敷地内には1本に4種の梨が実るふしぎな梨の木があります。しかし、2024年5月、この木の下に展示していた梨に異変がー。
なしっこ館のスタッフが、何者かにかじられた梨を発見しました。犯人を突き止めるため、赤外線カメラを設置し捜査に乗り出しました。早速、カメラに映ったのはネコに…キツネ。でも梨には手をつけません。カメラ設置から1か月あまり、ついに犯人が姿を見せます。
「テン」です。梨を両手でおさえ、顔をうずめて夢中になって梨を食べています。
なしっこ館スタッフ 吉田さん
「夜の市街地の梨ガーデンにそんな生き物が来るって驚きました」
木に実っている梨を食べ始めたら大変ー。ということで、吉田さんはテンの動きを探ることに…。
食べにくい状況を作るため、つるしますが、難なく飛びつき、ぶらさがっている梨をしっかりホールド。そして、まるで遊んでいるかのように梨と一緒に回ってしまう場面も。さらに、別の日には、細い竹をわたって梨のもとに到着。この日もおいしそうに梨をほおばっていました。
また、カメラを設置したことで分かったことも。外来種のハクビシンの姿もとらえられました。鳥取県では2020年に初めて確認されて以降、急激に増加。果物の実が小さいころから食べてしまうため、被害が懸念されています。
吉田さんは、被害防止につながればと今回の映像を鳥取県鳥獣対策センターに提供。一方で、館内では梨のもとに集まった動物たちをパネルで紹介しています。
なしっこ館スタッフ 吉田さん
「被害のある生き物だったりもするんですけど、観光施設なのでお客さんは驚きを感じていただいてもいいかなと」
幸いにも木に実っている梨には被害はなかったということです。鳥取の名産、梨に集まる動物たち。また来年も梨の季節になったらやってくるのでしょうかー。