島根県出雲市で「動画を見るだけで報酬がもらえる」という副業に関する動画投稿で現金91万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生しました。

架空料金請求詐欺の被害にあったのは、出雲市に住む20代の男性です。

出雲警察署によりますと男性は8月22日、「TikTok(ティックトック)」で副業に関する動画投稿を見つけ、投稿の指示に従い登録。LINEで「佐々木」という人物とやりとりを始め、動画を見るだけで報酬がもらえるという副業について話を聞きました。指示通りやってみると、実際に電子マネーで100円入金されたため、信用してさらに指示されたサイトにアカウントを作りました。

その後、テレグラムでやりとりするよう指示され、「藤原」という人物から「副業を継続すれば報酬が上がりタスクを達成すれば報酬が上がっていく」「高額な報酬を得るには、先に3000円振り込む必要がある」などと誘われ、男性はATMで指定された口座に振り込みました。

サイト上に表示された報酬が上がったため、高額な報酬を得られると信じ、その後も複数回振り込みを行いました。しかし報酬を引き出そうとしたところ「出金担当者」というアカウントの者から「違約金が発生している」「違約金を払えば報酬が全額引き出せる」と言われ、口座に約42万円を振り込んだということです。

男性が報酬が引き出せないため、不審に思い警察に相談したところ、捜査の結果、詐欺被害が発覚しました。男性は、8月23日から25日まで、6回にわたり合計約91万円をだまし取られたということです。

警察は「SNSで簡単にお金が儲かる」などの誘い文句は、詐欺を疑い注意するよう呼び掛けています。