今年は急増!?クマの出没に注意 ドングリ類の凶作が原因か 島根県の一部の地域では平年の3倍の出没予想も… クマ被害に遭わないためには?
これからの時期、遭遇の危険が高まるクマ。冬眠前にエサを求めて活発になり、人里近くにも出没します。鳥取県では目撃情報が急激に増えているとして、関係機関との連絡会議を開きました。
鳥取県 亀井一賀 副知事
「今月に入って、11日・13日、住宅の裏や敷地内で柿を食べているツキノワグマや、その痕跡が見つかっています」
10月17日に鳥取県庁で開かれた会議では、9月のクマの目撃情報が県内で25件と、9月の件数としては過去5年で最多となったことなどが報告されました。
クマはドングリなどが凶作の場合、冬眠前にエサを求めて市街地に出没しやすくなります。今年、鳥取県内におけるドングリなどの出来は、中間発表で平年並みとなる見込みでしたがー。
鳥取県 自然共生課 織奥 学 課長補佐
「調査を終えた速報値では、結実状況が悪化していて、並作下から大凶作といった状況になっています。今後エサを求めて住宅近くに出没してくるような可能性が考えられます」
■ 今年のクマ出没マップ
鳥取県ではクマの出没マップを公開しています。今年の目撃情報を見てみると、市街地でも多くなっていることがわかり、注意が必要です。
■ 島根県でも最大で平年の3倍の出没予測が…
島根県でもことし過去最多のペースで目撃情報が増えています。「島根県中山間地域研究センター」が発表した今年の秋の出没予測です。全体として西部地域で出没の増加が見込まれていて、特に浜田市周辺では平年の300%、つまり平年の3倍の出没が予想されています。
■ 被害にあわないために
クマの被害を防ぐための注意点です。
・山林近くでは夕方から早朝にかけて1人での外出を避ける
・山林近くでは鈴やラジオで音を出しながら行動する
・柿、栗の収穫は早めに ※栗の実がなる10月末以降はクマの出没が増える恐れ
・生ごみを屋外に放置しない
12月中旬まで、注意点を守りましょう。また、クマを目撃した場合やクマの痕跡を見つけた場合は、市町村へ連絡してほしいということです。