年々増加している外国人 もしもの時、避難所で一緒に助け合うため日本人の私たちが意識したい「やさしい日本語」とは?
月に一度の防災について考えるコーナー。今回のテーマは、外国人を対象にした防災についてです。
■ 山陰でも増える 外国人住民
外国人向けの防災については、年々その必要性が高まっています。山陰に住む外国人数、10年の推移を見ると、約6000人増加しています。こうしたことを背景に、外国人留学生を対象にした勉強会も行われています。
12月9日、鳥取県米子市で開催された勉強会。鳥取県国際交流財団などが初めて行ったもので、ネパールやベトナムなどからの留学生が参加しました。内容は、災害が起きた時の対応や防災バッグに入れて準備しておくべき物などについて。カルタなどを使いながら楽しく学びました。
この勉強会で使われたのが「よなご わたしの避難ノート」です。地震などの災害についてや、米子市内で土砂崩れや洪水の危険性を示したハザードマップが「やさしい日本語」で書かれ、外国人や子どもも理解しやすいよう作られています。
参加者
「地震の時は、机の下に入って、頭を守ろうと思います」
「今日はいろいろなことを詳しく教えてもらって、新しい言葉を学んで、初めての経験でした」
■ 知っておきたい「はさみの法則」
外国の方が学ぶ場所ももちろん大切なんですが、災害が起きて一緒に避難する時や、避難所で生活する時、共に助け合うために私たちも意識すべきことがあります。それが、「やさしい日本語」で話すこと。
「はさみの法則」と言われるものがあります。
・はっきり いう(発音も、内容も)
・さいごまで いう(日本語は省略しがち)
・みじかく いう(1つの文には、1つの情報)
いざという時に助け合うため、このようなことを私たち一人一人が心に留めておくのも大切かもしれません。