【鳥取マラソン】全国から2800人以上が参加 ユニークな仮装をしたランナーやブラインドランナーも参加

鳥取市内を駆け抜ける鳥取マラソンが3月16日に開催されました。雨にも関わらず2800人以上のランナーが参加。ボランティアや伴走者など多くのサポーターも大会を支えました。
今年で14回目を迎えた鳥取マラソン。肌寒い雨の中でしたが、全国から大勢のランナーが参加しました。
千葉県からの参加者
「砂丘と海を見ながら走るのが楽しみです」
地元の参加者
「気温は低いですが、風もないので(気候は)いいかなと思ってます」
中にはユニークな仮装をしたランナーもー。
ティラノサウルスに仮装した参加者
「面白いかなと思いまして」
Q.走れますか?
「多分大丈夫だと思います」
白血球に仮装した参加者
「『はたらく細胞』という映画にもなった白血球というかっこうなんですけど、手作りしてみました。マラソンコースを血管に例えて、とにかくみんなと一緒に前に進めていけたらいいなと」
3月16日午前9時ー。
号砲
「3、2、1、いってらっしゃい」
選手たちはスタート地点の鳥取砂丘オアシス広場を一斉にスタート。参加者2856人が、市街地を経由し、ゴールのヤマタスポーツパークまで42.195キロのコースに挑みます。
沿道からはランナーへの熱心な声援が。10キロ過ぎに設けられた鳥取市国府町の給水地点では、ボランティアが用意したおにぎりなどが配られ、つかの間の休息。ランナーに特に人気だったのが手作りの豚汁です。
ランナー
「あったかい、最高!」
「めちゃくちゃ寒いですけど、温かいサポートに感謝して頑張りたいと思います」
ボランティア
「特に今日は雨なので、皆さんに好評でもういっぱいいっぱいです。ここからまた元気出して、もう一歩走ってほしいです」
さらにこんな“サポーター”も。
「白うさぎ頑張るぞおー!」
鳥取県内で視覚に障害のあるブラインドランナーの伴走をしている団体、白うさぎB&Gです。
■大会1週間前
鳥取市の運動公園で行われた月2回の練習会では、白うさぎB&Gには、視覚障害者と健常者合わせて約80人が所属。今回、白うさぎB&Gから鳥取マラソンに出場する視覚障害者の新海直さん。新海さんは5年前からマラソンを始め、今回初めてフルマラソンに挑戦。
伴走するのは、ガイドランナー歴5年、丸山真紀さんです。
ガイドランナー 丸山真紀さん
「これは絆(きずな)ロープって言って、ガイドとブラインドさんの手をつないで一緒にこれで腕を振ります」
ブラインドランナーとガイドランナーをつなぐのは手作りのガイドロープ“絆ロープ”です。ブラインドランナーはロープや声掛けを頼りに起伏のあるコースを走ります。
ブラインドランナー 新海直さん
「視覚障害ですので、一人で走るっていうことが難しいです。チームに入ることによって練習できる機会が増えますので、そこが一番大きいかなと思います」
ガイドランナー 丸山真紀さん
「とにかく完走できるように応援してます。頑張ります」
■迎えた本番…新海さんの結果は?
3月17日、迎えた本番。あいにくの雨の中、新海さんと伴走チームが心を一つにスタート。コースは序盤から坂道が続きます。
伴走者だけではなく、沿道からもたくさんの声援が。チーム全体、より一層走りに力が入ります。しかしー。
コースに設けられた8か所の通過時間制限のうち、最初の地点(5キロ)でまさかのタイムオーバー。目標タイムで走ることはできていましたが、スタート地点の混雑を抜けるのに時間がかかってしまい、悔しい結果となりました。
ブラインドランナー 新海直さん
「これは自分の力なので、申し訳ないとしか言えないです」
ガイドランナー 丸山真紀さん
「この悔しさをばねにね、新海さん。またやろう大丈夫大丈夫」
多くのサポーターが活躍した今年の鳥取マラソン。主催者によりますと、出場者2856人のうち2628人が完走したということです。