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彼岸の時期には普段の50倍以上の6500個も売れる“法事まんじゅう”とは? 島根県出雲市

2024年3月19日 18:14
彼岸の時期には普段の50倍以上の6500個も売れる“法事まんじゅう”とは? 島根県出雲市

3月20日は「春分の日」。彼岸の中日を前に、鳥取市の丸山墓苑では朝早くから花や水を手にして墓参りをする人の姿が見られました。訪れた人たちは、墓石を磨くなど丁寧に掃除し花を供え線香をあげ、静かに手を合わせていました。

墓参りに訪れた人
「見とってね。見守っとってね、みんな元気でやっちょうよという報告をしました」

「お父ちゃん、お母ちゃん、本当にありがとうって言ってそういう気持ちを込めてお祈りしました」

気象庁によりますと、3月19日の山陰地方は鳥取市で15℃を超えるなど過ごしやすい1日となりましたが、20日は気温が下がり、ところによっては雪となる場所もありそうです。こうした中、彼岸の時期によく売れるという商品がー。

瀬尻製パン店 瀬尻 正人 取締役
「ウチの看板商品『出雲まんずっ』です」

「出雲まんずっ」いわゆる法事まんじゅうです。山陰地方には香典返しとして渡したり、仏壇にお供えしたりする「法事パン」の文化がありますが、こちらの店ではー。

瀬尻製パン店 瀬尻 正人 取締役
「先代(親)から引き継いで、お客さまからご要望があったら、パンもですし、まんじゅうもつくるっていう感じです」

77年前に創業した瀬尻さんの祖父が考案。薄力粉をつかった生地にこしあんを入れて10分蒸せば出来上がり。昔懐かしい味わいが人気の秘密でもあります。

瀬尻製パン店 瀬尻 正人 取締役
「古くて良いものっていうのは、残したいっていうのがあって『出雲まんずっ』ていうふうに名前をつけて自分のところのブランド化を図ったっていう形です」

以前は、注文があるときだけ作っていたそうですが、今では宍道湖・中海圏域のスーパーでも販売。彼岸の時期には普段の50倍以上にもなる6500個売れると言います。

瀬尻製パン店 瀬尻 正人 取締役
「よくソウルフードって言われたりもするし、そういうふうに言われるのはうれしいことなので、親、初代のおじいちゃんとかにもありがたいって思いながら作らせてもらってます」

3代に渡って作り続ける彼岸グルメ。山陰が誇る地域の食文化となっているようです。

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