「非常に歯がゆい気持ち」 大山雪崩事故発生から10日経過もいまだに2人が行方不明 警察は登山客へ雪解けによる雪崩に注意を呼びかけ 鳥取県西伯郡
大山で雪崩が発生してから10日が経過しようとしていますが、いまだに2人が行方不明となっていて捜索が難航しています。
3月2日、大山で登山訓練を行っていた男性2人が雪崩に巻き込まれ行方不明となっている事故。3月11日で10日目を迎えましたが、いまだに2人は見つかっておらず、捜索は難航しています。
11日は、大山が高気圧に覆われ、はっきりと姿を見せる中、警察官4人が午前8時に出発し午後2時過ぎまで捜索を行いました。しかし、雪崩注意報の継続に加え、現場は50cm以上の新雪と天候の変化が激しいことから、11日も現場の斜面に入っての本格的な捜索は出来なかったということです。
琴浦大山警察署 井上将 地域課長
「日にちがどんどん経ちますので、非常に厳しい状態になっていま す。ご家族、ご親族の方々のお気持ちを察すれば、思ったよう に(捜索)活動が進捗出来ていないことは非常に歯がゆい気持ちが続いています」
琴浦大山警察署では、12日以降も朝から行方不明者の捜索を続けることにしています。
大山の冬山登山客は、天候が良かった3月10日は、100人以上。11日も山頂に向かう人の姿が見られましたが、警察では、引き続き雪解けによる雪崩に注意を呼びかけています。
琴浦大山警察署 井上将 地域課長
「是非、今回の件を契機に今一度、雪崩の恐ろしさを改めて再認識していただきたいと思います。(冬山登山の)実施の可否は慎重に判断していただくとともに、実施する場合も相応の心構えと準備対策を進めて安全に楽しんでいただきたい」
今なお2人が行方不明となっている大山。冬山の怖さ、厳しさを一層受け止めてより安全な冬山登山が求められます。