「海のフォアグラ」アンコウを使った特別講義 島根県浜田市の浜田港では全国3位の水揚げ量
地域活性化に一役買います。全国有数の水揚げ量を誇る島根県浜田市・浜田港のアンコウを使った日本料理の特別講義が島根県松江市の専門学校で開かれました。
食材の主役は、重さが13キロにもなる浜田港で水揚げされた「アンコウ」。この特別講義は、冬の食材であるアンコウについて知識を深めてもらおうと、松江栄養調理製菓専門学校のアドバイザーでもある料理人の近藤一樹さんを講師に毎年開かれていて、今年で7年目となります。
浜田港では、2022年のアンコウの水揚げ量が、107トンで全国3位を誇っており、専門学校では、浜田市と提携しアンコウを広める取り組みも行っています。
2月15日は、アンコウを「吊るし切り」という手法で、さばく様子が披露されました。冬場に旬を迎えるアンコウは、骨以外、すべて食べられる魚で、特に「あん肝」と呼ばれる「肝」は、ビタミンやミネラルを多く含んでいて栄養価が豊富。さらに、見た目と食感から「海のフォアグラ」として重宝されています。
また15日は、バターで炒めたアンコウの身にネギや里芋などの野菜をたっぷり入れ、特製合わせ味噌を入れたアンコウ鍋の料理講習も行われました。約70人の学生は、島根県自慢のアンコウについて味わいながら学びを深めていました。
学生
「やっぱり肝じゃないですかね。バターと合ってて、味噌とおいしいです」
Q.アンコウって魚は知ってました?
「知らなかったです。今日はじめて見て、見た目がすごいなと思ってびっくりしました」
「地元が浜田なので、身近な魚ですね。一度県外には出るんですけど、いずれは浜田に帰ってきて就職して、浜田を盛り上げられるような調理師になりたいと思っています」
専門学校では、アンコウ料理を通して地元食材を生かす料理人の育成にも役立てていきたいとしています。