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深刻化する運転手不足の解消となるか バスの自動運転化の実証実験 鳥取県鳥取市

2024年2月14日 18:08
深刻化する運転手不足の解消となるか バスの自動運転化の実証実験 鳥取県鳥取市

深刻化するバス運転手の高齢化や人員不足。鳥取市で運転手不足を解消する新たな取り組みが始まろうとしています。

現在、鳥取市で働くバス運転手の平均年齢は60歳を超え、運転手の高齢化は進む一方。そんな中、新たな取り組みが始まろうとしています。

中本帆乃花 記者
「鳥取市では交通課題を解決するため、こちらのバスである実証実験が行われます。車体にはたくさんのカメラ。一体どんなバスなのでしょうか」

株式会社ティアフォー 齋藤慶寛さん
「上についているカメラが周辺を認識。周辺の車・自転車・歩行者を認識して自動運転が走るルートに(車など)入ってきてしまう場合は減速、停止したり」

いくつものカメラやレーダーを備えた真っ白なバス。実は自動運転で走るのです。このたび鳥取市が専門の企業と共同で自動運転サービス導入に向けた実証実験を2月16日から開始します。車内は一般的なバスと変わりませんが、自動運転技術がよくわかるモニターを搭載しています。

株式会社ティアフォー 齋藤慶寛さん
「右に出ているのが車。ここに出ているのが歩行者。歩行者から出ている線が移動物がどの方向にどの速度で移動するかを表示しています」

車体についたカメラやレーダーで100メートル先までの情報を読み取り、車や人だけでなく信号機の色や標識、工事看板などを認識。運転手がハンドルを持たなくても自動走行・減速・停止をすることができます。

一方で、たとえば路上駐車を認識すると、車を避けることはできるものの隣の車線にはみ出す可能性があるため運転手が手動で操作することになります。また、雪道での運行が可能かなども鳥取県ならではの課題だといいます。

一般の人が試乗できる実証実験が2月16日から25日まで行われ、実証実験での意見も参考にし、鳥取市では2025年度までの実用化を目指しています。

鳥取市都市整備部交通政策課 小森毅彦 課長
「将来的には路線バスの自動運転化を進めていき、人による運転が必要な場所に運転手を重点的に配置し、持続可能な地域交通体系を構築したいと思っています」

地域交通の課題解決の一手となるのか注目されます。

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